静岡県全域対応/労災の相談
労災の解決事例
よくあるご相談を基にした10のケースで、事故の種類・等級ごとに「労災保険からの給付」と「会社からの賠償」を分けて、解決までの流れと結果の目安を紹介します。
解決までの進め方の例
気になる分野を選ぶと、そのケースだけ表示されます。黄色の欄に「労災保険からの給付」と「会社からの賠償」の目安をまとめています。
足場からの転落で第11級、会社への損害賠償を交渉で解決した例
1ご相談内容
足場の組立中に約3mの高さから転落し、腰椎を圧迫骨折した方からのご相談です。会社は労災申請には協力しましたが、「本人の不注意」として賠償には応じない姿勢でした。
2弁護士の対応
休業補償・療養補償の申請を進めながら、症状固定の時期と診断書の内容を主治医と調整し、第11級の認定を受けました。墜落制止用器具の未支給と足場の点検記録がないことを整理し、会社に安全配慮義務違反を主張しました。
3解決内容
労災保険から障害補償一時金約310万円(特別支給金含む)を受給。会社とは慰謝料・逸失利益について交渉し、過失相殺2割を前提に約450万円の支払いで合意しました。
ポイント
「本人の不注意」と言われても、保護具の支給や点検体制に問題があれば会社の責任は認められます。過失割合は争点になるため、事故状況の記録が重要です。
プレス機に手を挟まれ指を切断、第9級で労働審判により解決した例
1ご相談内容
プレス機の清掃中に機械が作動し、右手の指2本を切断した方からのご相談です。安全装置は作動せず、清掃時に電源を切る手順も徹底されていませんでした。
2弁護士の対応
障害補償給付の申請と等級認定(第9級)を進めたうえで、会社に損害賠償を請求。会社が賠償額を争ったため労働審判を申し立て、安全装置の不備と教育不足を主張しました。
3解決内容
労災保険から一時金約680万円を受給。労働審判で慰謝料・逸失利益として約1,100万円を会社が支払う調停が成立しました(期日3回)。
ポイント
機械による事故は、安全装置の有無と作業手順の周知状況で会社の責任がほぼ決まります。事故直後の写真と、同僚の証言の確保が効きます。
厨房の床で転倒し手首を骨折、第12級で会社と交渉した例
1ご相談内容
厨房の油で滑って転倒し、手首を骨折した方からのご相談です。会社からは「気をつけていれば防げた」と言われ、労災申請も渋られていました。
2弁護士の対応
会社の証明なしで労災の請求書を提出し、休業補償を受給。症状固定後に第12級の認定を受け、床の清掃体制・滑り止めの未設置を指摘して会社と交渉しました。
3解決内容
労災保険から約180万円を受給。会社とは慰謝料を中心に約250万円で合意しました。
ポイント
転倒事故は「本人の不注意」とされやすい類型ですが、床の管理や靴の指定など作業環境の問題を具体的に示せば、会社の責任を問えます。
クレーンの吊り荷が落下し、頭部外傷で第7級、訴訟で和解した例
1ご相談内容
倉庫でクレーンの吊り荷が落下して頭を打ち、記憶障害や注意力の低下が残った方のご家族からのご相談です。
2弁護士の対応
高次脳機能障害の等級認定に向けて、神経心理学的検査とご家族の日常生活の記録を整理し、第7級の認定を受けました。会社は賠償に応じず、訴訟を提起しました。
3解決内容
労災保険から障害補償年金を受給(年額は給付基礎日額の131日分)。訴訟では、玉掛けの資格者不在と立入禁止措置の不備が認められ、過失相殺1割で約2,300万円の和解が成立しました。
ポイント
高次脳機能障害は、本人が症状を自覚しにくく、ご家族の記録が等級と賠償額を左右します。年金型の給付がある場合、賠償額との調整(損益相殺)の計算が複雑になります。
構内でフォークリフトにひかれ下肢骨折、第10級で解決した例
1ご相談内容
倉庫内で歩行中にフォークリフトにひかれ、足を骨折した方からのご相談です。運転者は同僚で、会社は「運転者個人の問題」としていました。
2弁護士の対応
第10級の認定後、歩行者と車両の通路が分離されていなかったこと、運転者への安全教育の記録がないことを整理し、会社の使用者責任と安全配慮義務違反を主張しました。
3解決内容
労災保険から約420万円を受給。会社とは交渉で約700万円の支払いで合意しました。同僚個人への請求は行いませんでした。
ポイント
同僚の運転による事故でも、会社は使用者責任を負います。同僚本人への請求は関係悪化の割に回収が難しいため、通常は会社への請求に絞ります。
通勤中の交通事故で、労災と自賠責・任意保険を併用して解決した例
1ご相談内容
通勤中に信号待ちで追突され、むち打ちになった方からのご相談です。会社から「通勤中だから労災は使えない」と言われていました。
2弁護士の対応
通勤災害として労災の療養給付・休業給付を申請し、相手の任意保険とあわせて治療費・休業損害の調整を行いました。症状固定後、第14級の認定を受けました。
3解決内容
労災保険から休業給付の特別支給金など約60万円を受給。相手保険会社からは慰謝料・逸失利益として約220万円を受け取りました。
ポイント
通勤災害では、労災と相手の保険の使い分けで受け取れる総額が変わります。労災の特別支給金は相手の保険と重複して受け取れるため、労災を使わないと損をすることがあります。
長時間労働によるうつ病で労災認定を受け、休業補償を得た例
1ご相談内容
月100時間を超える残業が続き、うつ病で休職した方のご家族からのご相談です。会社は「本人の性格の問題」として労災申請に協力しませんでした。
2弁護士の対応
パソコンのログ、メール、家族へのLINEから労働時間を再構成し、発症前6か月の残業時間を立証。労基署に労災申請を行い、認定を受けました。認定後、会社に損害賠償を請求しました。
3解決内容
労災保険から休業補償給付(約1年分・約280万円)を受給。会社とは退職と引き換えに解決金150万円を支払う内容で合意しました。
ポイント
精神疾患の労災認定は、発症前の労働時間と出来事の立証が全てです。認定まで半年〜1年かかることが多く、その間の生活費(傷病手当金など)の確保も一緒に考えます。
工場での事故で亡くなった方のご遺族が、遺族補償年金と会社からの賠償を受けた例
1ご相談内容
夫が工場の機械に巻き込まれて亡くなったご遺族からのご相談です。会社からは見舞金の提示のみで、賠償の話はありませんでした。
2弁護士の対応
遺族補償年金・葬祭料の申請を代理し、並行して事故原因の調査(労基署の災害調査報告書の開示請求)を実施。安全装置の不備を確認し、会社に損害賠償を請求しました。
3解決内容
遺族補償年金(年額は給付基礎日額の223日分)と葬祭料を受給。会社とは慰謝料・逸失利益について交渉し、労災給付との調整を行ったうえで約3,500万円の支払いで合意しました。
ポイント
死亡事案では、労災の年金と会社からの賠償の調整が複雑で、見舞金の受け取り方によっては後の請求に影響します。会社との書面のやり取りは、署名前にご相談ください。
第14級の認定に対し審査請求を行い、第12級に変更された例
1ご相談内容
荷下ろし中に腰を痛め、第14級と認定されたものの、MRIで椎間板ヘルニアが確認されており納得できない方からのご相談です。
2弁護士の対応
画像所見と神経学的検査の結果を整理し、主治医に意見書を依頼。第12級(他覚所見のある神経症状)に当たるとして、審査請求を行いました。
3解決内容
審査官が第12級と判断し、障害補償一時金の差額(約100万円)が追加支給されました。等級が上がったことで、会社への慰謝料請求額も290万円を基準に交渉できました。
ポイント
第14級と第12級の差は、画像や検査で裏付けられるかどうかです。審査請求は3か月以内の期限があるため、認定通知が届いたらすぐにご相談ください。
会社が労災隠しを図った事案で、本人申請により給付を受け、会社とも和解した例
1ご相談内容
現場でけがをしたが、会社から「健康保険で治療してくれ」「労災にすると現場が止まる」と言われた方からのご相談です。
2弁護士の対応
健康保険から労災への切り替え手続を行い、会社の証明欄を空欄のまま労災の請求書を提出。労基署に会社の対応を説明しました。認定後、会社に損害賠償を請求しました。
3解決内容
労災保険から休業補償・障害補償一時金として約200万円を受給。会社は労災隠しの発覚を避けたい意向もあり、約300万円の支払いで和解しました。
ポイント
労災隠しは会社にとって刑事罰の対象です。会社が協力しなくても申請はできますし、その事実は会社との交渉でも有利に働きます。
まずは、いまの状況をお聞かせください
初回相談60分無料(ご本人・ご家族・ご遺族。2回目以降は30分11,000円・税込)。電話受付 平日10:00〜21:00/土日はLINE・Webで予約(24時間受付)